高見沢さんのソロアルバム「kaleidoscope」、
昨日、銀座山野楽器にて購入、さっそく携帯にぶち込んで聴きました。
なんですかこれは。
傑作じゃないですか。
凄すぎ。
面白すぎ(笑)。
特にインパクトの強かった曲の感想などを。
1曲目のつんく♂作品は、
いかにもつんく♂といった感じの露骨な世界。
「人妻」とか
「綺麗な身体」とか
「よからぬ想像」とか
高見沢さんが同じテーマで書いたら、
キレイな比喩でまとめそうな部分が、
そのまま直球ですからね。
これはひょっとしたら凄いアルバムなんじゃないかと期待が高まったところで、
2曲目がみうらじゅん氏の「愛の偶像(ラブ・アイドル)」。
俺はもうこの曲で完全にやられました。
明治学院出身、
クリスマスのライブで賛美歌を歌う人が
なぜか「仏教バラード」(笑)
仏像の名前連呼(爆笑)
エンディングでお寺の鐘がゴ~ン。
アルフィーでは「チャペルの鐘」がイヤと言うほど鳴りますけど、
諸行無常、色即是空ですからね。
もうね、いいですわこれ。
この時点でかなりしびれちゃってるんですが、
さらに追い打ちをかけるようにコントです。
グループ魂です。
「騒音おばさんvs高音おじさん」
というタイトルを聞いた時点で、
どんな曲になるのか楽しみでしょうがなかったんですが、
これももう最高。
クドカン氏の詩だけでも爆笑モノですが、
詩にも曲にもさりげなく「星空のディスタンス」と「メリーアン」が
埋め込まれているあたりも芸が細かい。
"真剣にふざけてる"というスタンスが最高です。
意外なところではラストの曲、「洪水の前」。
浦沢直樹氏の作詞で、
独特の終末感が漂う世界。
一見そう見えても、
聴く人によってその意味が全く変わってくるような、
非常に深い歌詞です。
詩が外注ということで、
当たり前ですが、
高見沢さんの世界には無いであろう言葉がポンポン出てくるのが
もの凄く新鮮で面白い。
いろいろなインタビューで本人も語っていたとおり、
まさに「まな板の鯉」、
好きなように書いてもらった歌詞をそのまま受け入れて、
さらに自分の世界と融合させてしまったこのアルバム。
聴く前は、
王子というキャラ設定を徹底して遊んだアルバムなのかと思っていましたが、
そういう部分と同時に、
逆に高見沢さんの本質を表しているようにも思えました。
ファン以外の人にもぜひ聴いてもらいたいですね。
この人はこんなことをやっちゃう人なんだと知ってもらいたい。
いや~ほんとに楽しいアルバムです。
8月のライブがますます楽しみになってきました。
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