原宿駅を出て代々木第一体育館の前を通ると、
ユーミンのシャングリラの客がゾロゾロ。
大昔、初めてコンサートスタッフのバイトをしたのが
ユーミンのコンサートだったなぁと懐かしく思い出しつつ、
NHKホールの前を通過して檸檬前へ。
正面入口の上にドーンとレモン(笑)
変わったのはそこだけかと思っていたのですが、
中へ入ってみると、
あら?
なんかキレイになってる。
渋公というと、ちょっと古臭い、
小汚いイメージがあったのですが、
ロビーも客席も小綺麗になっていました。
売店では「C.C.Lemon カクテル」なんてのも売っていました。
C.C.Lemon飲み放題じゃないのか(笑)
客層もアルコンとはちょっと違う雰囲気。
老夫婦とか、上品な紳士風の人なんてのも。
なぜかJK軍団もおりましたが。
物販で公式ブックを購入し、
トイレでLFの上柳アナとすれ違った後(笑)
2階テッペンの席へ。
(上チャン、どんどん松山千春化している・笑)
18:30開演予定でしたが、
1ベルがようやく鳴ったのが18:36。
「レディ~ス アンド ジェントルメ~ン!」
おおお。
さすが初来日公演。
開演前の諸注意が4カ国語(たぶん)で流れます。
18:45、メンバーが登場して初来日公演スタートです。
やっぱりメンバーはフォーク村の時のメンバー+数名。
貫禄タップリの外国人ミュージシャンの中、
ドラムが日本人女性というのも面白い。
♪ バラバラふたり
♪ 花のかおりに
なにしろ「初来日」ですから、
客席もどういう反応をしたらいいのかちょっと変な雰囲気(笑)
案の定、坂崎さん…じゃなくてポール・カズコウから、
「いいですねぇ。このどうしたらいいかわからないといった雰囲気が(笑)」
という発言も出ました。
♪ Sensored Mail
この曲は、バート・バカラックがどうこうという説明がありましたが、
バート・バカラックが分からないので、全く分かりません(笑)
一般受け無視の和幸。
それはそれでアリです。
♪ Her Hometown
今度はバリー・ギブがどうこうで、
モーリスとロビンが双子で4人で麻雀をしてできた曲(?)
あ、それはビージーズね。
これはわかったぞ(笑)
でも、ビージーズと言っても、
「ステイン・アライブ」や「サタディナイトフィーバー」
しか知らない人には分からない。
しかし分からなくても楽しめる和幸。
ここでチャランゴ奏者のルイスさんが紹介されます。
加藤さん、坂崎さんと続けてハグ。
お~なんか外タレっぽい(笑)
チャランゴという楽器はアルマジロの甲羅を使っているという話で、
アルマジロに関するウンチクを語る坂崎さん。
「今はなかなか日本には入ってこないんですよ。
ワシントン条約とかありますからね。
俺はワシントン条約には詳しいですから(笑)」
うわ!自爆ネタ!(笑)
(なぜ自爆か分からない人はWikipediaでも読んでちょ)
ここで和幸の二人はルイスさんを紹介して退場。
お~。
メインが衣装替えで退場して、
その間バックバンドが演奏するっていうコンサート久しぶりだわぁ(笑)
♪ 青い色の瞳
チャランゴの響きが心地いいですな。
ラテンの血が騒ぎます。
(関東・東北の血のくせに)
再び和幸登場。
タキシードからうって変わって、
もの凄くラフな衣装に客席から笑い声が。
あ~なるほど、
曲の背景によって衣装も変えていくわけね。
楽器もウクレレにチェンジ。
最近ウクレレに凝ってて、
毎日のようにウクレレを買ってしまう、
でも1本10万円弱する…
というホントか嘘かわからない話から、突然、
「♪ウクレレ10万弱~○×○×(聞き取れなかった)
ストラディバリウス3億円~」
というアルプス一万尺の替え歌(笑)
勢いに乗って卒業写真の替え歌、
「心霊写真」を歌い出すも、
練習不足で断念(笑)
加藤さんと高田渡氏との交流の話。
彼の方が年下だけど見た目は年上(笑)という話から…
♪ 鎮静剤
チャランゴとケーナの響きが心地よい。
しかしアレンジの違いでここまで変わってしまうのは驚きです。
♪ 不思議な日
加藤さんのオリジナル。
坂崎さんが加藤さんのモノマネをする時はよくこの曲を歌います。
やっぱりその話題が出て、モノマネ披露。
加「俺、そんなビブラート?(笑)森進一?」
坂「おふくろ~さんよ~」
♪ 戦争は知らない
この曲を聴くと、初めて見たアルフィーのコンサートを思い出します。
と言っても、そのコンサートではこの曲はやってません。
ただ、高見沢さんのMCでこの曲のタイトルが出てきただけなんですが、
なぜか凄くインパクトが強く、思い出してしまうのです。
あのコンサートでこの曲はやってない!ということを
自分自身に言い聞かせておかないと、
やったと勘違いしそうなくらい。
ここでバックのメンバー退場。
きたやまさんの深い歌詞が付いている曲という紹介で…
♪ 生命 いのち
スリーフィンガーの響きがキレイです。
この曲を聴きながら、
あ~俺は坂崎幸之助のギターが好きなんだなぁと
あらためて感じていました。
まぁ今さら当たり前なんですけど。
なぜか妙に感動してしまった。
「次の曲はご存じの方が多いと思います。
違う目的ですけどね(笑)」
♪ 家を作るなら
最後の
「♪ナショナ~ル住宅~」
のところが
「♪カズコ~ウ住宅~」
に変わっていました(笑)
ここでバックメンバー再登場。
♪ 黄昏のビギン
これはフォーク村で聴いて以来すっかり気に入って、
今回も楽しみにしていました。
俺、いつの間にかアコーディオン好きになっている(笑)
確かにアコーディオン奏者のいるライブを見る機会は
結構多いんですけど。
いいですなこれは。
昭和の人間だな俺は。
♪ ボサッパライ
きた!
これも楽しみにしていた曲。
こんな風にアレンジによって自由自在に曲のイメージを変えるというのは、
当たり前ですけど、プロの仕事だなぁと感動。
もしまたアルバムを出すことがあれば、
この曲は絶対入れてほしいですね。
♪ あのすばらしい愛をもう一度
ウクレレバージョン。
あら?この流れは?
フォーク村はこのツアーのリハーサルだったか?(笑)
「ウクレレで覚えておくと、忘年会の余興にピッタリ。」
って言ってたのはこの曲の時だったかな。
ここでメンバー紹介。
坂崎さんが外国人の名前を紹介しているのが、
なんだか妙に新鮮。
きたやまさんがフォークル再結成の時に言った、
国と国、人と人の間には川が流れていて、
いつかその川が全てなくなったらいいな、
という言葉の紹介。
そして、アコーディオン、キーボード、ケーナと
いろいろな楽器をこなすパトリックさんにはもう一つ、
声という素晴らしい楽器がある、という紹介で、
ステージ上はパトリックさん一人に。
♪ イムジン河
パトリックさんによるフランス語のイムジン河。
素晴らしい声です。
最初は、え?フランス語?と驚きましたが^^;
聴いているうちに違和感がなくなってきました。
曲のテーマとは直接関係のない「フランス」を絡めたのは、
国と国を隔てる「河」をなくしたいという思いが込められていたのでしょうか。
再び和幸登場。
二人の横には花が飾られ、
ステージ奥に
「KAZUKOH」
の文字が立体的に飛び出しているようなデザインの電飾が!
昔の歌謡ショーの看板みたいなヤツ(笑)
二人の衣装もTシャツに裾の広がったジーンズで、
ステージは一気に70年代初期に。
♪ サタデイナイト ムービー
サイモン&ガーファンクルに影響を与えたという、
伝説の1曲です。
(しかしすごい設定だ・笑)
♪ アーサー博士の人力飛行機
やっぱりフォーク村はリハだったのか(しつこい・笑)
あの時は坂崎さんのアコギ一本でしたが、
バンドサウンドになるとこれがまた全然雰囲気が変わります。
当たり前か。
♪ ナニモナイ
ここでなんだかド派手なカラーリングのギター登場。
あれはひょっとして、ESPのメルマガで読んだ10色塗り重ねっていうヤツ?
アレはエレキなのかエレアコなのか、
なにしろ席が天井近くなので判別困難なんですが、
とにかく坂崎さんのギターソロがカッコイイ。
アルフィーでもやればいいのにとちょっと思ってしまいましたが^^;
それをやるとアルフィーじゃなくなるような気もして、
ちょっと複雑な気分。
♪ モノリス
ドラッグカルチャーに影響を受けた曲という設定だけあって、
(設定って言っちゃいけないのか・笑)
かなりサイケで壊れた感じの曲。
加藤さんのボーカルもいい感じでコワレてます。
もの凄い大拍手に送られてメンバーがステージから消え、
そのまま大きな手拍子のアンコール。
<アンコール1>
ステージの上方からスクリーンが降りてきました。
スーパーアリーナではこんな感じで「ジアルフィ」が登場しましたが(笑)
さてなんだろうと注目していると、
始まったのは「バラバラふたり」のPVでした。
(ちなみにこのブログの左側のブログパーツで見られます)
なかなかシュールな不思議な世界。
志村けんの鏡を使ったネタを思い出したりもしましたが(汗
そして和幸再び登場です。
「流してくれるところがあまりないから」だそうで(笑)
♪ 無貪
加藤さんはスチールギターを演奏。
京都の禅寺で護摩を焚きつつ無我の境地で録音した(という設定・笑)
の曲だけあって、
聴きながら無我の境地に…と言いたいところなんですが、
気持ちよくなってちょっと寝ちゃいました^^;;
(余談ですが、この曲名の「貪」という文字を「貧」と書いている人が多い!
「まずしい」じゃなくて「むさぼる」ですよ皆さん!)
♪ 見上げてごらん夜の星を
ステージに星電
(ていうのは業界用語?小さい電球がたくさんぶら下がってるヤツ)
が灯り、さらに眠気が(苦笑)
♪ みんなの地球
もうこの辺で完全に睡魔に負け、
正直ほとんど覚えてません。
俺、寝てたなこれは(苦笑)
この曲が始まったあたりで、
あ~フォーク村の時、
きたやまさんがこの歌詞を考えた経緯が話題になってたなぁ、
と思ったことは覚えているんですが…。
ボーっとした状態で、
終わりかな?と思っていると、客電は点かず。
お、アンコール2有りね。
<アンコール2>
二人それぞれ自分の名前が入ったタスキをかけて登場。
あ、これは六本木のゲリラライブの時のヤツか。
「安倍さんも辞めちゃったし、いよいよ立候補します!」
クリスマスアルバムの企画用に、
♪アベマリア~父は晋太郎~
という曲を考えていたので、
安倍さんにやめられると困る、
という、本気だかネタだか分からない話が出てました(笑)
♪ 悲しくてやりきれない
加藤さんは三線。
フォーク村と同じ(笑)
この曲は好きなんですが、
曲の一番最後の歌詞が曲者でして、
それを聴くたびに過去の「ある出来事」を思い出してしまうんです。
さすがに最近は、
あ~そんなことがあったなぁ、くらいに思えるようになったんですが、
できればあまり思い出したくない^^;
しかし、この曲に三線はピッタリ。
なるべくそっちに集中(笑)
20:50、終演です。
アルバムを聴いたりフォーク村での演奏を聴いた限りでは、
果たして大きなホールでどうなのか?
という疑問があったのも確かなんですが、
そんな心配をしていた俺はなんて失礼なヤツなんだろうと思うほど、
会場全体に「和幸の世界」が繰り広げられた素晴らしいライブでした。
今回だけのユニットで終わらせてしまうのはもったいない。
いろいろ難しいとは思いますが、
今後もぜひ活動を続けてほしいと思わずには居られません。
違った設定で、っていうのも面白いんじゃないかなぁ。
(だから設定って言うな・笑)
会場の外へ出ると…
寒い。
夏イベのない夏もこれで終わりです。