行って参りましたFFAフォークデイズ第59章「クローンズ夢の一夜」。
簡単なレポにするつもりでしたが、
またまた長くなりました^^;
[0回]
場所は東急・下丸子駅前の大田区民プラザ。
会社から直行だったんですが、
乗らなくちゃいけない電車が東京を走っている鉄道の中でも俺にとって最も縁のない「東急」。
東横線は何回か乗ったことがありますが、
目黒線や多摩川線なんていうのに乗るのは、
首都圏生活42年間で初めてです。
大阪の環状線や地下鉄のほうがまだ慣れてるくらいです。
東京が初めてかのように、
ほんとにこの電車でいいのか?乗り越してないか?
お~ここが田園調布か!
と、どうにもこうにも落ち着きませんでしたが、
なんとか乗換駅も下車駅も間違わずに到着しました。
ホールは「区民プラザ」という名の通りに小じんまりとした空間で、
キャパは約500人。
大ホールという名の小ホール。
席は8列目のど真ん中。
近っ!
19時ジャストに坂崎さんが登場です。
「今日は本編が長くなりそうだから」
ということで、すぐに南こうせつ氏を呼び込み、しばし漫談(笑)
南「幸ちゃんみたいにフォークに詳しい人が仕切ってくれるのはありがたい!」
坂「トンチンカンな質問する人もいますからね。
こうせつさんはアルフィーのリーダーだったんですか?とか(爆笑)」
南「皆さんクローンズを見に来たんでしょうけど、
その前にソロでやらせてもらいます。」
ということで、まずはこうせつ氏のライブです。
♪恋 はるか
おおお!これは聴いたことがある!
はるか昔の恋を、四季の移り変わりに乗せて歌うこの曲、
ラジオで初めて聴いた時に感動した覚えがあります。
過去の恋愛がテーマで、失恋によって一回り成長していくという内容や、
1番2番3番…と時間が経過していく曲の構成となると、
アルフィーの「メモワール」や「追想」を思い出してしまうんですが、
「自殺未遂」や「中絶」が描写される高見沢さんの超現実的な歌詞とは対極の、
ほのぼのとした淡い想い出を綴った雰囲気の曲です。
名曲です。
空港の手荷物検査の係員に顔なじみの人がいて、
その人が経験した脳梗塞の初期症状が全部自分に当てはまるため、
いきなり激しい曲から始めるのは脳に悪影響があるといけないので、
静かな曲から少しずつ激しくしていくことにした…とのことでした(笑)
♪妹
おおお!本物だ!
なにしろこうせつ氏のライブはS&Gの前座(!)でしか見たことがないので、
初めてと言ってもいいくらいなわけで、
こんな名曲をこんな近くで生で聴けるのはうれしくてしょうがない(笑)
♪愛を込めて
♪雨に漕ぎ出そう
♪夢一夜
おおお!(こればっかり)
俺の中で、この曲にはいろいろな風景がくっついているのです。
中学3年の時、友達に付き合って都内の某有名高校の見学に行った帰りに
中野の商店街のレコード屋でこの曲のレコードを買ったこと。
カラオケの席で必ず俺にこの曲を歌えとリクエストしてくる前の会社の社長のこと。
いろいろ想い出しつつ聴き入りました。
南「デートに何を着ていこうかと迷って、脱ぎ散らかした服が全部『絹』!
どんだけセレブなんでしょうかねぇ。
僕だったらポリなんとかとか、コットン50%とか(笑)
でもまぁ阿木燿子さんの詞はそういうことじゃなくて、
この女性の心情を『絹の海』と表現したんでしょうけどね。
詩の力というものを感じました。」
このMCが印象に残りました。
♪友の唄が聴こえる
♪うちのお父さん
おおお!本物だ!(またか)
いやこれはほんとにね、
坂崎さんの定番のネタとして、
四半世紀にわたって聴いてきた曲ですからね、
本物だ~という感想になるわけですよ。
「朝焼けに拍手~!」と叫んでこの曲が終わると、
無口キャラだった桜井さんが静かに前に歩み出て、
訥々と季節や天気などを語り出し、坂&高は後ろでチューニング、
そして桜井さんの話を遮るように坂崎さんが
「はいどうも!次の曲行きましょう!」と突然割り込んで
「恋人になりたい」が始まる…
そんな遙か昔の売れないアルフィーを思い出してしまうわけです。
しかしこの曲、客席から「こ~せ~つ!」ってコールが入るのね。
お~なるほどね~と感心もしてしまいました。
曲のオーラス、
♪明日天気に~~~…
の後、こうせつ氏が突然、
♪千のか~ぜ~に~ 千のか~ぜになぁぁって~~
と秋川雅史に変身(爆笑)
その後、曲は中断したまま、
秋川雅史と共演した時のエピソードや、
それ以来この曲のメロディーが頭から離れないという話を延々と(笑)
最後に元の曲に戻って終了。
いや~なんかもうこの笑いの構成が絶妙ですな。
♪野原の上の雨になるまで
ニューアルバムのタイトル曲でソロコーナーは終了。
ここで坂崎さんが登場し、クローンズのライブがスタートです。
と言っても、まずは漫談(笑)
縮まった脳と頭蓋骨の間の空間には何があるのかという話。
フジテレビの収録なのにテレ朝の話。
さらにこうせつ氏による「ヘビとカエルの戦い」の話が盛り上がり、
ヘビは真ん中を掴むと振り返って噛んでくるからクビを掴めとか、
それはヤモリも同じだとかでなかなか曲に行かない。
しかしホールの規則で10時には全て撤収しなければいけないらしく、
「これは規則ですからしょうがない。9時になったらボンッと終わりますから。
ルールは守らなくちゃいけないですからね。」
で、話は亀田騒動へ(笑)
言ってるそばからまた話が長くなりかけて、
慌てて前の席のお客さんに「今、何時?」と聴くこうせつ氏。
その後、そのお客さんは「君はステージ見ないで時計見てればいいから」と言われ、
何度も時間を聞かれてタイムキーパーみたいになっていました(笑)
♪僕の胸でおやすみ
細かく区切って交互に歌ったりして、
それでもつながりに違和感がなく、まさに「クローン」といった感じ。
こうやって聴くとほんとに似てる。
ずーっと聴いてきたモノマネと本物が合体した、俺にとっては歴史的瞬間でございました。
♪ぽかぽか日曜日
アルバムの曲順の話で、「神田川」のイントロをいつもの調子で口真似する坂崎さん。
「ベロベロベロベロ…」 (文字で表しにくい・笑)
こうせつ氏も途中から一緒になって
「ベロベロベロベロ…」
思わず坂崎さん、
「本人がやっちゃだめじゃないですか!本人なんですから!(笑)」
♪けれど生きている
フォークソングがメジャーになったきっかけはフォークルだったという話題。
南「悲しくてやりきれないとかね。」
坂「パッチギ!沢尻エリカ!別に。」(爆笑)
南「あれは何があったんでしょうねぇ。事務所的なことなのか、個人的なことなのか。」
坂「それ考えてると9時になっちゃいますから。」
ここからなぜか「気になる音程」バトルに突入。
♪悲しくてやりきれない~♪若者たち~♪君といつまでも、と
フラットしちゃう人、シャープしちゃう人の連発で客席大爆笑。
いやしかしうまいなぁこういうの。
完全にはずすのは簡単だけど、微妙にはずすのは難しいですからね。
客席ではもう笑いすぎてヒィヒィ言ってる人もいるくらいで、
俺ももう泣き笑いみたいになってました。
♪好きだった人
エンディングでまた沢尻エリカネタが織り込まれてました。
南「♪失恋という言葉は知ってたけれど~…そして沢尻エリカは言った…」
坂「別に」
♪青春
♪酔いどれかぐや姫
客席を3つに分けて、「シャ~ララ~」の練習。
おーこれが噂の「シャ~ララ~」か。
話には聞いてましたが、生で聴くのは初めて。
なんなのこの世界は(笑)
すごい曲だ。
「オー!」のところはコブシ上げるのね(笑)
ちょっとビックリ。
セリフのところは二人とも暴走ぎみになったり、
ラストはむりやり輪唱みたいになったりで自由過ぎ(笑)
あー面白かった。
本編ラストは、体調を崩している吉田拓郎氏にエールを!
ということでこの曲です。
♪今日までそして明日から
ここで本編終了ですが、この時点で既に9時ちょうど。
一瞬、アンコールなし?とも思ったんですが客電は点かず。
そしてすぐにクローンズ再登場です。
まずはタイムキーパー役のお客さんに時刻確認。
この時点で9時01分。
南「おー!早くやろう!」
坂「撤収、頑張ってもらいましょう!」
♪神田川
来ましたよ。
「神田川」ですよ。
東京ドーム以来ですよ。
アルフィーのネタでは、
ベロベロベロだったり「今日は風呂屋の定休日」だったりするわけですが、
今回は本物+坂崎さんですからね。
ネタも無しですから。(当たり前)
これはもう正座して聴きたいくらいですよ。しなかったですけど。
♪おもかげ色の空
かぐや姫のライブでいつもラストにやっていたというこの曲。
客席も手拍子&大合唱で大盛り上がりのまま終了です。
最後に坂崎さんからこのライブのオンエア予定と、
次回のフォークデイズの告知。
「次回は来年1月31日!桜井の誕生日の11日後ですけど(笑)」
結局終演は9時11分。
2時間以上にわたって、名曲の数々と爆笑漫談を楽しませてもらい、
もう大満足、おなかいっぱいです。
フォーク村のときも感じましたが、
曲が良くてしゃべりも面白いとなると、
これはもう無敵ですな。
台本通りのつまらんMCしかできない連中に聞かせてやりたいですわ。
そんなわけで、期待以上の初フォークデイズでありました。