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『HURLY-BURLY ~大騒動~』

17日、新国立劇場に初めて行ってきました。
D.K HOLLYWOODの新作公演『HURLY-BURLY ~大騒動~』です。

hurlyburly.jpg

今回も引き続きD.Kの王道、ニューヨーク・ブロードウェイが舞台。
といっても、これもお約束ですがオフ・オフ・ブロードウェイの客が入らない舞台。

まさかの観客ゼロ!かと思ったところに一人現れた女の子。
舞台を大絶賛した上に、作品の改善点を熱く語りだし、
しまいにはその舞台に立つことになるが、本当の彼女の目的は…。

以前、スタジオ生の公演で演じられた『Kill Mickey』という作品があって、
ディズニーランドをミッキーマウスの独裁政権として描く作品で
それだけでも面白いんですが、
贅沢にもそれが今回、劇中劇という形で登場。
意外な親子関係を中心にストーリーは進んでいきますが、
ケータイを使った集団コント的シーンや、
台本ともアドリブとも付かない小ネタやぶっ飛んだキャラクター、
とにかくいかにもD.K HOLLYWOODといった感じの笑いが
たたみ掛けるように襲ってきて爆笑の連続。

今までの作品は最後の最後にどんでん返しの連続というのが多かったですが、
今回は作品中盤に早くもひっくり返るような展開があり、
それ引っ張りに引っ張り、ラストで全てが解き放たれます。

ラストシーンの演出も、いかにも越川さんらしく、
映画のラストシーンを見ているかのような感覚を味わいました。

そしてなんといっても今回の注目はリビー役の越川詩織さん。
今年4月にスタジオに入ったばかりの新人さん。
そしてボス・越川大介さんの娘さんです。
その堂々とした演技はとても新人とは思えない素晴らしさ。
くるくる変わる表情、ボスに負けない長台詞、笑いを取る場面での間の良さ、
ほんとに凄かった。
もちろん本人の努力があってのものですが、
数々の作品を手がけ、演出、振り付け、主演までこなすボスと、
超一流の声優さんとの間に生まれたDNAも感じました。
今後もホントに楽しみです。

終演後、越川さんは
「やっぱり最初はやりづらかったよ~」
と言ってましたけど(笑)
D.K HOLLYWOODと出逢ってもう15年になりますが、
まさか「親子競演」を見る日が来るとは思いませんでした。

しかしこの作品が3日間の公演しか無かったのはもったいない。
新国立じゃなくていいですから(笑)、再演してほしいなあ。

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