前日までの暑さが嘘のように涼しい日。
開演20分前くらいにパシ彦に到着。
さてさてA10列とやらはどんなところかね?
たしか8列までがAAブロックなはずだから、
おそらく2列目。
ピックなんぞ投げられた日にゃ~どうなることやら、
などど考えながら席へ向かいました。
A13、A12、A11…
ん?
んん??
まさか!
なんとA10列は最前列。
えらいこっちゃ。
アルフィー関係では28年前のレコード屋店頭以来の最前列(笑)
上手の端、スピーカーのまん前。
確実にうるさい(笑)
場内には恒例のアナウンス。
天使の凱旋を天使のぬれせんと言ってしまうとか、
「おもらししてしまいます」の連発とか。
(細かく覚えてなくてすんません)
目の前にいる警備のお兄ちゃんが、
このアナウンスで笑いをこらえているのが面白かった。
この日はDVD収録があるため、ステージと客席最前列の間には
クレーンカメラが設置されていました。
手を伸ばせば触れるくらいの距離。
こりゃ~かなり視界を遮られるな~、
でもまぁそれも贅沢か、
などど考えているうちに場内暗転です。
まずはバックのメンバーが登場。
あ、ただすけが全然見えない。
前のほうの端っこの席って、こういう死角があるから厄介。
そして相変わらずのド派手な衣装の高見沢パシ彦登場(笑)
いつも思いますが、もう別世界のキャラクターですな。
マント広げたら絶対空飛べるでしょ、これ。
かなり魔法も覚えてレベルが上がってるキャラですよ。
たまに変身前のラスボスみたいなときもありますけれども。
28年前に最前列で見た地味なフォークのお兄さんと、
今目の前にいる勇者(笑)が同一人物だっていうんですからね。
きっと神殿で転職したに違いない。
で、その後もかなりの戦いをこなして経験値上げてきてますよ。
上げ過ぎな感もありますが(笑)
そして目の前ではクレーンカメラがレールを走ってグイ~ン。
すいませーん、早速見えないんですけど。
カメラに付いているスイッチ類の文字はよく見えるんですけど(汗
♪Kaleidoscope
うへぇ~
こういう爆音ライブ、久しぶり。
ギターの音が耳を、
バスドラの音が身体を揺さぶります。
高見沢さんのギターは「FA-III AURORA」。
オーロラと言うだけあって色がオーロラ的(当たり前)
ギターのKojiはほんとに目の前といった感じ。
でもその後ろのただすけは見えない(しつこい)
♪君に会いたい
あれ?アレンジ変わってる?
アルバムよりもハードになってます。
高見沢さんの衣装に照明が反射してまぶしい。
♪O.Z.Y
♪千年ロマンス
冒頭の部分、ドラムの太郎ちゃんがハモリます。
お~いいじゃんいいじゃん。
ここで最初のMC。
撮影が入ってるから、と汗を拭きに後ろへ下がる高見沢さん。
すると次々にバックのメンバーも汗を拭き始めます。
なにこの集団コント(笑)
ここから仏像の話。
みうらじゅん氏からかなり影響を受けている様子。
仏像の名前が次から次へとスラスラ出てくるのにはちょっと驚きました。
弥勒菩薩の話では、
以前、広隆寺に見に行ったことを思い出したり。
バックのメンバーをそれぞれ仏像にたとえて、
それに応えポーズをとるルーク&Koji。
ん?鋼鉄「天使」なんじゃなかったの?(笑)
で、当然次はみうらじゅん作詞のこの曲です。
♪愛の偶像(ラブ・アイドル)
いやこれは聴けば聴くほど後世に残る迷曲、
いや、名曲。
今年は阿修羅像を掲げないのね。
♪Super Star
ここで高見沢さんのギターは「Metal Angel」にチェンジ。
ステージ中央で、
右足を少し前に出して膝にギターを乗せる感じで演奏。
自分の席からだと、
そのギターの裏面が見える角度でした。
なので妙に裏側が気になってしょうがない。
ギターの裏側見てるうちに曲終了(笑)
いいんかそれで。
ローディーにギターを手渡す時に、
スイッチON/OFFしてビカビカ光らせる高見沢さん。
目の前で見るとやっぱり凄い。
ほしい(笑)
ポジションマークまで光るのね。
ここでMC。
派手なエンジェルからちょっとレトロな雰囲気のギターにチェンジ。
「これはEpiphoneのCasinoといって、
ビートルズが日本公演の時に使っていたギターと同じモノなんだけどね。
ここでビートルズのナンバーに行くときれいなんだけど、
やらないんだな~(笑)」
しかし客席からは「やって~!」の声と拍手。
「ビートルズはほら、うちには大家がいるから!」
後で知ったことですが、
この日は2階席に坂崎さんと桜井さんが見に来ていたとのこと。
その「大家」の前で一人でビートルズをやるのは
ちょっと気が引けていたというか、
照れもあったのかもしれませんね。
しかし歓声は鳴りやまず。
「じゃぁ、ビートルズのナンバーで、Yesterday…」
イントロを弾き始めるも、なかなか歌に入らない。
「早くやれよ(笑)」
一人ツッコミ(笑)
結局ワンコーラスやってくれて、客席は大盛り上がり。
大歓声と拍手に、
「なんでこれが一番盛り上がってんだよ!!」
だって高見沢俊彦一人でビートルズなんて、
滅多に聴けるもんじゃありません。
そりゃ盛り上がります。
この後、
「ある愛の詩」と「ロミオとジュリエット」でギターを待つ…
というシーンで爆笑になってましたが、
春ツアー欠席者にはなんだかよくわからず(苦笑)
なんかそういえばネタバレでそんなの読んだっけ?程度。
ちょっと疎外感。
最前で疎外感(汗
感動した映画として「砂の器」というタイトルが出てきました。
ここで俺の頭の中はあることで一杯になってしまいまして、
もうこれは条件反射で「砂の器」と聞くとこれなのでしょうがない。
でもライブとは全く関係ない話なので別の記事で書きます。
そしてその映画の話の流れで、
「この映画も見終わって涙が止まらなかったんですが…
あそこで終わってれば感動だったんだけど、
続きがあったからちょっとどうかな~って感じだったんですけど」
と軽く批判しつつ(笑)次の曲はその映画のエンディングテーマ。
♪ヤマトより愛を込めて
どうしても本家ジュリーの姿が思い浮かんでしまうんですが^^;
こういう曲を選曲するあたりに、
高見沢さんの音楽のルーツの多様性が見えたりもしますし、
アルフィーが「ハンバーグみそラーメン」と言われた所以もあるような気がします。
このあと「さだまさし」まで出てくるらしいし(笑)
ここでメンバー紹介。
それぞれの紹介が終わったと思いきや、
「今日は奈良から"せんとくん"が来てくれました~!」
ドラムの太郎ちゃんがデッカイ鹿の角をつけて客席にアピール(爆笑)
似すぎ。
メンバーからの貢ぎ物(笑)の話の途中、
Kojiがやたらと舞台袖のスタッフのほうを気にしていました。
すると今度は高見沢さんに近寄って耳打ち。
「お、そうか、Kojiちょっとつないでてくれ!」
と言い放ち袖へ引っ込む高見沢さん。
呆然とするKoji(笑)
え、どうしたら…と言いつつしゃべり出しましたが、
すぐに戻ってきた高見沢さんは
「はい!ありがとな!」
とKojiのしゃべりを寸断。
うわっ、こ、これは!
坂崎&高見沢がチューニングをするために少し後ろへ下がり、
それまで無言だった桜井さんがおもむろに前へ出て、
訥々と季節の話などをし始めると、
途中で坂崎さんが「はい!ありがとうございました!」とぶった切る。
キャストは坂崎→高見沢、桜井→Kojiに変わったものの、
これはまさしくあのアルフィーの伝統芸ではないか!
このようにして伝統は継承されていくのである。
ALvinoやCANTAのライブでも披露されるに違いない。
(絶対やらない)
♪天使の奇蹟
この曲の前のMCでの、
ポルトガルの教会で、
王様とお妃様の棺桶が復活の日に最初にお互いの顔が見られるように、
横並びではなく向かい合わせに置いてある、という話にちょっと感動。
♪Desire Red Rose 2008
うわ!仮面付けた!
なんじゃそりゃ!
申し訳ないですがちょっと笑った(汗
この人はどこへ向かっているんだろうと常々思っていますが(苦笑)
あの仮面はこれまたスゴイ世界でしたね。
「いろいろな音楽を聴いてきましたけど、その中で感動した歌詞がありまして、
今回それをメタル錬金術でやってみました。
もちろん、ご本人の了解も得ております。」
きたきた~!とうとうきましたよ。
♪まほろば
イントロのギターには原曲のイメージは全くなく、
これがどう展開していくのか期待と不安が交錯しましたが、
いや~そうきたか!
原曲はゆったりした4分の3拍子ですが、
「メタルまほろば」は8分の6。
8分の6好きにはたまりません。
…って書きましたが合ってんのかな?
そのへんの音楽的知識が怪しい。
リズム的には「幻夜祭」を思い出してしまったんですが。
詳しい方、違ってたらご指摘願います(汗)
並びにその辺のことを専門的に説明して頂ける方がいらしたら
ぜひコメントお願い致します。
しかしまぁ見事に生まれ変わった「まほろば」でしたね。
原曲にある「情念」がこのアレンジでまた別の形に生かされています。
これはライブだけのものにしておくのはもったいないなぁと
この時は思ったんですが、
翌日のフォーク村で、
トリビュートアルバムに収録されるという話を聞いて感激でした。
中学生の時に聞いて良い意味でショックを受けたこの曲を、
あれから30年近く経った今、
こんな形でまた新しいショックを感じられるというのは本当にうれしい。
♪禁断の果て
そんなわけで「まほろばショック」を引きずったままで、
この曲のことはあんまり覚えてない^^;
♪白夜~Metal Byaku-ya~
いやこれよかったんだけど、
アルフィーの曲が急に出てくるとちょっと違和感あり。
アレンジは全然違うんですけど。
なんか変な感じ。
そういえばこのあと「悲劇受胎」もあるんだっけ?
♪月姫
ギターは「ESP死神」。
これはまたすんごいけど欲しくはない。
縁起の悪さがただごとではない(笑)
最前で他の観客がほとんど見えない分、
目の前で生で見ているのに、
なんだかPVを見ているような錯覚も感じました。
<アンコール>
♪Berlin Rain
♪Techno Glamorous
高見沢さんの手元に視線集中。
こんなに近くで見られる機会はそうはありません。
ここでドラムバトル。
師弟対決(笑)
お互いアイコンタクトをしながら、
師匠がこれはどうだ!といった感じで叩き出す音に
弟子が負けずに返す。
ドラムで会話しているような雰囲気です。
二人とも凄くいい顔をしていたのが印象的。
もちろん音はデカくて、
スピーカーの真ん前で身体ごと揺さぶられまくりでした。
そしてスペシャルゲストのANCHANG登場。
さらに盛り上がったところで…
♪Lonely Heart
あの「骨折ツアー」初日、
文京シビックホールの
衝撃(笑撃?)のオープニングがどうしても浮かんできてしまいます。
いつの間にか、
ステージギリギリに設置されている特効の装置一つ一つに
それぞれスタッフが張り付いていました。
傍らには三角バケツと消火器。
メンバーがステージ前方に出てきましたが、
そこに特効装置から激しいFire!!
あち~っ!
そしてまたFire!!
スタッフはそのたびに緊急事態に対応すべく身構えます。
一度だけKojiが装置に近寄りすぎて、
炎でビックリする場面がありましたが、
その時もスタッフは素早い反応。
自分も昔、コンサートスタッフの仕事を経験したので、
この曲の間はスタッフの動きが気になるわ、
この特効は消防法的には大丈夫なのかとか、
余計なことまで気になるわで
なんだかステージ上に集中できず。
そういえば西武ドームの夏イベで、
セットに引火したことまで思い出したり。
まぁ何事もなく終わってなにより。
ん?そんな感想でいいのか?
♪Endless Dream
上空から舞い降りるMETAL SABERを手にする高見沢さん。
こんなものまで作るESP(笑)
♪へびめた夏休暇!(横浜メタル編)
なになにこれは?
サマータイムブルースの替え歌?
シュウマイとか豚まんとか出てきたので、
ご当地ネタが盛り込まれてるのはわかりましたが、
なんかよくわからんまま終了。
ちょっとあとで歌詞見せてよって言いたくなった(笑)
そしてここでヘドバン強化タイム。
1階席最後方のPA田島氏にまでヘドバンをやらせたあと、
高見沢さんに呼び出されたのはドラムの太郎。
ギターを持たされて、その上「髪がないなぁ」と
長髪のウィッグまでかぶらされた太郎ちゃん、
激しくヘドバン開始。
しかしすぐにウィッグがはずれて、
ゴムが首に引っかかっているだけのワケがわからない状態に(爆笑)
♪悲劇受胎
白夜のような全然違うアレンジではなく、
オリジナルに近くなっていましたが、
テンポは速いしギターは4人もいるし(笑)
アルフィーとは違った壮絶な悲劇受胎。
♪騒音おばさんvs高音おじさん
お、そうか、これまだやってなかった。
「やかんのお湯が沸いてるわよ!」
で、高見沢さんはでっかいヤカンを頭の上に乗っけます。
あんたはケトラーか!
ヤキソバンはどこだ!
しかし去年もそうでしたが、
何千人が一斉に拳を振り上げて
「引っ越せ~!引っ越せ~!」
と飛び跳ねている図はなんともまぁ凄まじいですね。
意味不明です(笑)
♪月姫
ギターは全てエンジェルに。
ANCHANGのヘドバンがスゴイ。
髪が美しい(笑)
感動すら覚えます。
<アンコール2>
「はっきり言って、終わりたくねぇ~」
そりゃ見てる方もわかります。
ほんとにいきいきと楽しそうだったし。
「僕のわがままに答えてくれたメンバーに拍手を!」
「みんなこのツアーが終わってそれぞれの巣に帰っていきます。
僕もぬるま湯に帰ろうと思います」
長年連れ添ったメンバーとのステージとは違った責任感や緊張感が
このソロツアーにはあったんでしょうね。
「ぬるま湯」という表現は悪い方向に取られる可能性もありますが、
ダラッと適当にやれるという意味ではもちろんなく、
ホッとできる場所に戻るという意味なんだと思います。
♪One Way Love
もう「氷雨」は聞こえなくなりました(笑)
つくづく、高見沢さんの曲はスルメだなぁと感じます。
あれだけ「氷雨やんけ!」と思っていた曲が
「いい曲だなぁ」に変わりました。
終演後のアナウンスによりますと、
このライブの感想文を原稿用紙30枚(?)にまとめて
家族や会社に提出しなくてはならないそうですが(笑)
ワタクシは一応このブログにこのように感想文を書いてみました。
2年目の「夏イベのない夏」でしたが、
これだけ心を揺さぶられるライブを経験できたことで、
その寂しさも薄れました。
(おまけ)
終演後、いつものメンバーでコスモクロックに乗ろうということになり、
8人いっぺんには無理だろうからということで
グーパーで組み合わせ抽選(?)までしたんですが、
行ってみると「8人まで乗れます」という係員のお言葉。
で、8人で観覧車という面白い体験をしました。
あちこちで雰囲気タップリに横浜の夜景を楽しんでいたカップルの皆様には、
騒がしいグループが大変ご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございませんでした。
隣のゴンドラに乗っていたカップルからは、
こちらの「男女混合・世代混合・謎の8人組」はどう映っていたのでしょうか。
来年はあの景色のどこかで夏イベがあるといいんですが。